1-10.親との共有、二世帯住宅、安易な考えは禁物

高齢化社会といわれる現代、住宅価格の値上がりもあり「親との共有」や「二世帯住宅」を考える人が増えてきました。
一見、合理的に見える方法ですが、トラブルなどの可能性はないのでしょうか。

親との共有住宅で、考えられる問題のひとつが「相続時のトラブル」です。
複数の兄弟姉妹がいる場合、そのなかの1人が親との共有住宅を取得して同居したというケースでは、親の死亡時には相続問題が発生します。
もし親に住宅価格以上の資産があれば、大きな問題が起こらずに相続を行なうことができるでしょう。
しかし、仮にそれほどの資産がない場合は、親の持ち分の住宅価格は相続財産の対象となり、複雑な相続問題が起こる可能性が出てきてしまうのです。

1戸の住宅を複数の遺族が法定相続分で分けると、その権利関係は複雑になるため売却する場合でもトラブルが起こりやすくなります。
さらに、住宅の維持管理費や税金負担などのトラブルの可能性も考えられます。
高齢の親の面倒を見たいという動機から共有住宅や二世帯住宅での同居を考えるケースも多いと思いますが、そうした場合でも万が一の事態を想定した事前の話し合いが必要といえるでしょう。
「相続問題」は多くの資産を持った家だけに起こることと考えるのではなく、身近な問題として考えることで家族間のトラブルを防ぐことができるのです。

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